森林づくり目的

■間伐で森林再生
多様な生きものがすむ明るい森林とするため、まず間伐に力を注ぎます。林業の担い手が減少・高齢化し、採算性が悪化する中、間伐の必要性を感じていても実施できない状況です。
そこで、森林所有者の協力を得て、広く一般から環境問題に興味のある市民を募集し、檜原村内笛吹(うずしき)地区、南郷(なんごう)地区の人工林において、40~60年生のスギ、ヒノキの間伐作業を進めました。

▲topへ戻る


■人材の育成
環境問題に関心のある一般市民に、手入れ作業のやりがいや楽しさを感じならが、継続的・自立的な担い手になってもらうため、環境教育も含めた森林づくり講座を開催し、体験プログラムを企画しています。経験豊富な担い手の多くは70歳を超えています。現場での作業を通して、直接的に技や知恵を引き継ぐ重要な機会にもなっています。

▲topへ戻る


■間伐材の利用
間伐によって切り出された材が利用されない限り、森林の手入れは進みません。現場で使えるものは作業道作りの材料とし、細いものや小さいものは燃料にして煮炊きや暖房として使います。質と大きさによっては、ベンチやパーゴラなどのDIY、さらにはログハウスに利用することも可能です。
また、間伐材を目に見える形で有効利用することで、間伐作業の達成感につながります。さらに、木材は二酸化炭素を固定し蓄えているため、作った物を長く利用することは地球温暖化防止にも有効です。


▲topへ戻る


■ログハウスの製品化
間伐材の利用を積極的に進めるため、間伐材を利用したログハウスのセルフビルドキットを開発しました。最初に開発されたログハウスは、大径木を利用しているため1年以上の乾燥が必要であり、材が重く製品化するには問題があることがわかりました。
そこで、小径木を用いたログハウス改良版を開発し、村内の観光地のレストラン「NPOのお店四季の里」敷地内にモデルハウスを建設しました。現在、モデルハウスや様々な広告媒体において販売促進に力を入れています。

▲topへ戻る


■檜原村の地域振興
東京都の西の端に位置する檜原村は、人口約2,500人、面積の93%を森林が占める自然豊かな山里ですが、他地域の山間部の自治体と同様、人口の減少や高齢化などの問題を抱えています。森林づくりプロジェクトを通して、人工林を取り巻く問題の解決はもちろん、村外から様々な年齢層の人が集まり、村の魅力を知ってもらい、人と人とのつながりを生むことにより、檜原村を元気づけたいと考えています。
 

▲topへ戻る